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インビザラインが向いている人・向いていない人
2022.01.28
こんにちは!
神奈川県横須賀市林にある、はる歯科クリニックです。
マウスピース型矯正装置のインビザラインは、これまで世界で1,000万人以上が利用している矯正システムです。実績豊富でその効果も世界のお墨付きといえるでしょう。
しかも、従来のワイヤー矯正にはないメリットがたくさんあることから、日本でもインビザラインを希望される方が急速に増えてきています。今回はそんなインビザラインが向いている人と向いていない人についてわかりやすく解説します。
もくじ
インビザラインとは?
インビザラインとは、アメリカのアライン・テクノロジー社が開発した矯正システムで、日本では2006年から提供されています。マウスピース型矯正の先駆的な存在です。
そんなインビザラインの特徴を簡単にまとめると、次のようになります。
インビザラインの特徴
- ・透明なマウスピース(=アライナー)で矯正する
- ・3D光学スキャナーiTero(アイテロ)の使用で従来の不快な型取りが不要となる
- ・マウスピースは着脱できる
- ・食事と歯磨きの際には取り外せる
- ・1日20~22時間以上の装着を守らなければならない
- ・通院頻度は1~2ヶ月に1回程度
- ・適応範囲はワイヤー矯正ほど広くない
インビザラインが向いている人
インビザラインは希望される方すべてに適応を検討できますが。次に挙げるような人はとくに向いているといえます。
抜歯が必要ない人
インビザラインは出っ歯や受け口、乱ぐい歯など、様々な歯並びの異常を改善することができますが、抜歯が必要ないケースが望ましいです。
例えば、便宜抜歯の対象となりやすい小臼歯は、抜歯によって1本あたり7~8mmのスペースができ、上下で4本抜いた場合は28~32mmにもなります。これだけの距離をマウスピース型矯正装置で移動させるのはそう簡単ではないのです。そのため、インビザラインは基本的に非抜歯の症例に適応されます。
インビザラインで歯が動くメカニズム
インビザラインでは、マウスピース型矯正装置を装着して、歯列全体に比較的弱い力をかけていきます。そのため、歯列から大きく逸脱している歯があったり、大きなすき間があったりする場合は、従来のワイヤー矯正の方が適しているのです。
従来のワイヤー矯正は一つひとつの歯にブラケット(保定装置)を装着して、歯を三次元的に動かしていくことが得意な治療法といえます。
抜歯が必要でも歯の移動距離が少ない人
便宜抜歯が必要であっても、歯列の状態や治療計画上、歯を移動させる距離が比較的短いケースに限ってはインビザラインでも対応可能です。その判断は、精密検査を実施してみなければ下せませんので、まずはお気軽にご相談ください。検査結果によってはワイヤー矯正の方が向いていると判断されることもあります。
周囲に気付かれずに矯正したい人
歯列矯正の治療法を選択する上で、「審美性」を最も重要視している人も少なくありません。一般的なケースでは、歯の移動を完了させるのに2~3年を要するため、その期間中、矯正装置によって口元の審美性が害されてしまう点を大きなデメリットと感じる気持ちもよく理解できます。
ですから、矯正期間中も口元を美しく保ちたいという方には、透明なマウスピースを用いるインビザラインが向いているといえるでしょう。人と接することが多い職業の方でも、周囲に気付かれずにインビザラインで歯並びの治療を行うことが可能です。
食事や歯磨きを今まで通りしたい人
矯正治療を行う上でもう1つネックとなるのが「食事」と「歯磨き」です。いずれも毎日複数回行うものであり、マルチブラケットを装着することで大きな自由・不快感を伴うことも少なくありません。そのため、食事や歯磨きを矯正開始前と同じようにしたいという方には、マウスピース型矯正のインビザラインが向いています。
インビザラインは、原則として食事と歯磨きの際にマウスピースを取り外します。硬い物や粘性の高いものを食べたとしても、装置が壊れたり外れたりする心配がないため、数年に及ぶ治療期間中も食事を普段通りに食事を楽しむことができるのです。歯磨きも同様に、これまで通り行うことが可能です。
金属アレルギーがある人
従来の歯列矯正では、いろいろな場面で金属製のパーツを使用します。ブラケットに関しては、セラミックやプラスチックのものを選択することで金属アレルギーのリスクを取り除けますが、ワイヤーやアンカースクリューといった機器は、どうしても金属製品を使用せざるを得ないのです。
今現在、金属アレルギーがある人や将来的な金属アレルギーが心配な人には、金属製のパーツを一切使用しないマウスピース型矯正が向いているといえます。
インビザラインが向いていない人
インビザラインが向いていない人・できない症例は、向いている人の裏返しであるといえます。
抜歯が必要な人
不足しているスペースを抜歯によって確保しなければならないようなケースは、インビザラインが向いていません。便宜抜歯を行うということは、歯の移動量も大きくなることから、ワイヤー矯正の方が向いている症例といえるからです。
もちろん、抜歯が必要な人が全員、インビザラインできない症例というわけではありませんが、多くのケースでワイヤー矯正が推奨されます。
骨格的な問題を抱えている人
出っ歯や受け口の原因が歯並びの傾きや位置の異常ではなく、骨格的な問題に起因している場合は、インビザラインが向いていない・治療できない症例といえます。インビザラインはあくまでも乱れた歯並びを細かく整える“歯列矯正”であり、対応できる症例にも限界があります。骨格的な異常を改善するのであれば、外科矯正が適しているといえるでしょう。
こんな性格な人も向いていません
インビザラインは性格的な観点からも向いていない人がいます。それはマウスピースの装着時間をご自身で管理できない人です。
また、マウスピースのケアが面倒であったり、すぐに諦めてしまったりするような性格の方は、歯科医師・歯科衛生士が治療全般を管理するワイヤー矯正の方が向いているといえます。
まとめ
このように、マウスピース型矯正はとても便利で快適な矯正法ですが、対応できる症例にも限界があります。また、患者さまの性格によっても向いている人と向いていない人がいますので、その点はご注意ください。
そんな歯列矯正の治療法で迷われている方は、いつでも横須賀のはる歯科クリニックまでご相談ください。当院なら矯正の不安やお悩みを無料で相談できます。
はる歯科クリニック
はる歯科クリニックです! 当院は『お口の中から全身の健康へ』を理念とし、 来院してくださる患者さまの虫歯や歯周病を治すだけでなく、そうならないための健康教育、 生涯の健康管理パートナーとしてお付き合いさせていただきたいという思いで日々診療を行なっております。 お困りごとがありましたらお気軽にご相談ください。
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