お口の知識
矯正治療後のリテーナーって何?種類や装着期間とは?
2022.02.07
こんにちは!
神奈川県横須賀市林にある、はる歯科クリニックです。
矯正治療で歯を動かすと、治療後にはリテーナーという装置を一定期間つけておく必要があります。このことを知り、そもそもリテーナーって何なのだろう?何のためにつけるの?と疑問に思っている方もいらっしゃるかもしれません。
そこで本記事では、矯正治療後のリテーナーについてや、その種類や装着時間・期間について詳しく紹介していきます。
矯正後に使用するリテーナーって何?
「矯正治療後に使用するリテーナーって何なのだろう?」という疑問について、ここでは解説していきます。
また、「なぜリテーナーが必要なのか?」という疑問についても一緒に解説していきますので、リテーナーについて疑問を抱いている方は、ぜひチェックしてみてください。
リテーナーとは?
リテーナーとは「保定装置」とも呼ばれ、矯正治療後にきれいになった歯列を保つため(固定するため)に必要な装置です。リテーナーには、主に以下の3つの種類があります。
- ●マウスピースタイプ
- ●プラスチックプレートタイプ
- ●ワイヤータイプ
この3つのリテーナーの種類については、後ほど詳しく紹介していきます。
どうしてリテーナーが必要なの?
そもそも「矯正治療が終わったのに、まだ装置をつけなきゃいけないの?」と思われている方もいらっしゃるかもしれません。ですが矯正治療後に、リテーナーが必要な理由はちゃんとあります。
その理由は、矯正装置を外した直後の歯槽骨(歯のまわりの骨)はまだ骨が固まっておらず、そのまま放置しておくと歯が元の位置に戻り、後戻りしてしまう可能性があるからです。
この後戻りを防ぐために必要なのがリテーナーで、例えて言うと骨折したときにする「ギブス」のようなものです。骨が安定するまでしっかり固定してあげることで、後戻りを防げます。
リテーナーの主な3つの種類
リテーナーには大きく分けると、以下の3つのタイプがあります。
- ●マウスピースタイプ
- ●プラスチックプレートタイプ
- ●ワイヤータイプ
それぞれの特徴を詳しく紹介していきます。
①マウスピースタイプ
取り外しができるリテーナーで、透明なマウスピース型のプラスチックにより歯列を覆います。透明で目立ちにくいため、審美性に優れています。
クリアリテーナーやインビジブルリテーナー、ビベラリテーナー(インビザライン用)などともいわれるタイプで、着脱ができるので食事や歯磨きなどがしやすいメリットがあります。
さらに歯の部分だけを覆うため違和感が少なく、喋りやすくて使用感が良いのも特徴です。ただし歯の噛み合わせ部分が覆われていることにより、食いしばりや歯ぎしりで少しずつリテーナーが削れていく可能性があります。穴が開いたり、破損したりした場合は、再度作り直しが必要となります。
②プラスチックプレートタイプ
こちらも「マウスピースタイプ」同様、取り外しができる装置です。基本的な構造としては、歯の表面をワイヤーで抑えながら、歯の裏側をプラスチックのプレートで支えていきます。
口元から見えるのは、前歯表面にあるワイヤーのみです。噛み合わせ部分を含まないリテーナーのため、「食いしばり・噛みしめ」があってマウスピースタイプが不向きな方でも使用できます。また仮に破損した場合も、歯科医院で修理しやすいリテーナーでもあります。
ただし技工所に依頼してオーダーメイドで作ってもらうため、リテーナーができるまで時間がかかります。さらに歯の表面をワイヤーが囲んで、歯ぐき部分にもプレートが覆うので、慣れるまでは違和感が出やすく、ワイヤー部分も目立ちます。
ですが、なかにはワイヤー部分が透明のものや、乳白色のファイバー製の見た目が気になりにくいものもあります。
③ワイヤータイプ
他の2つのタイプと異なり、ワイヤータイプは取り外しができないリテーナーです。主に下の前歯の裏側「6歯」もしくは、下の前歯6歯と一部奥歯を含めた「8歯」にワイヤーを接着剤で固定していきます。
歯の裏面にワイヤーが接着するのでリテーナーをしていることに気付かれにくく、取り外しの必要もないのでつけ忘れがありません。
ですがその一方、取り外しができないために、ワイヤー装着部分に汚れが溜まりやすくなるデメリットもあります。気付かないうちに歯石が溜まっていたり、ワイヤーが外れていたりすることも考えられるので定期的なメンテナンスが必須です。
一体いつまで?矯正後のリテーナーの装着時間・期間は?
矯正治療は終わったのに、一体いつまでリテーナーをつけなければいけないのかと気になっている方も多いかと思います。ここでは、矯正治療後に必要なリテーナーの一般的な「装着時間」と「装着期間」について紹介していきます。
リテーナーの装着「時間」の目安
リテーナーの装着時間は、基本的には歯磨きや食事のとき以外の1日20時間以上を目安に装着しましょう。
固定式のワイヤータイプのリテーナーは取り外しの必要はないですが、それ以外の取り外しができるタイプは、装着し忘れると後戻りの原因になるため気を付けなければいけません。ただし歯の位置が安定してくれば、装着時間を少しずつ減らすことができます。
具体的な時間については、担当歯科医師がそのときの患者さんの歯の状態を確認して判断していきます。
リテーナーの装着「期間」の目安
リテーナーの装着期間の目安は、およそ2〜3年程度の期間が必要とされます。ただしお口周りの筋肉・舌癖などの影響もあり、後戻りのしやすさには個人差があります。
そのため装着期間に関しても自己判断せずに、定期的に歯科医院へ受診して、担当歯科医師の診断を受けましょう。この保定期間をしっかりとることで、今後の歯並びの善し悪しも決まります。
長い期間をかけて整えた歯並びをきれいに保つために、担当歯科医師の指示通り装着しましょう。また後戻りを避けるには、歯並びの悪化や後戻りを促進する「日常の悪い癖」を改善しておくことも大切です。
リテーナーの料金相場は?もし紛失したら費用はどうなる?
矯正後に必要となるリテーナーですが、やはり料金も気になるところですよね。ここでは、リテーナーの料金相場について紹介していきます。
またリテーナーのなかには取り外しができるものがあるため、失くしてしまったり、誤って踏んで壊してしまったりする可能性もあります。そういった場合の料金相場についても、一緒にご紹介していきます。
リテーナーの料金相場
リテーナーの料金相場はそれぞれの歯科医院や、リテーナーの種類によって異なります。ですがそのなかで一般的な料金相場を紹介すると、『0(矯正治療料金に含まれる場合)~6万円程度』であることが多いです。
0円というのは、すでに支払った(支払っている)矯正治療の料金の中に、リテーナーの料金が含まれている場合です。
はる歯科クリニックでのリテーナー料金は、この「0円」に当てはまり、矯正治療の料金のなかに、リテーナー料金が含まれていますので追加料金はかかりません。
紛失した場合の料金相場
こちらもリテーナーの種類や歯科医院によって料金相場は異なりますが、紛失に関しては自己管理によるものなので基本的には費用がかかります。
一般的には、『5,000~30,000円程度』の料金相場の違いがあります。無駄な費用をかけないためにも、取り外しができるタイプ(マウスピースタイプ・プラスチックプレートタイプ)は、失くさないように気を付けなければいけません。
とくに紛失しやすい例として、食事中に簡易的にティッシュ等にくるんで置いて、そのまま捨ててしまうというケースがあります。
外すときはわかりやすいように、専用のケースで保管しておきましょう。はる歯科クリニックではリテーナーを紛失した際の料金は、マウスピース型15,000円、プラスチック型27,000円、ワイヤー型11,000円です。
まとめ
矯正治療が終わったのに、治療後にもリテーナーを入れなくちゃいけないなんてちょっと気が重いと感じる方もいるかもしれません。
ですが、おしゃれや美容、ダイエットや部屋の掃除なども、継続するからこそ美しさを保てますよね!もはや努力の賜物ともいえますが、歯の矯正治療もきれいな歯並びを保つためには維持することがとても大切です。
さらに歯並びや噛み合わせの改善に関しては、見た目だけではなく健康面にも大きなメリットがあり、きれいになった状態をキープすることにはとても大きな意味があるのです。
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