お口の知識
出っ歯はどう治す?放置するリスクや出っ歯の噛み合わせセルフチェックも紹介
2022.03.30
こんにちは!
神奈川県横須賀市林にある、はる歯科クリニックです。
「出っ歯」は大きく前歯が前方へ突き出し、見た目が気になり口元にコンプレックスを感じている方も多いのではないでしょうか?出っ歯のデメリットには、「見た目」が挙げられることが多いですが、じつは「健康面でも大きなデメリット」があります。
そこで本記事では、出っ歯の基準から原因、出っ歯によるデメリットや、どう治すのかについて詳しく紹介していきます。
簡単にできる「出っ歯の噛み合わせセルフチェック」も紹介しているので、「出っ歯」でご自身やお子さんが悩んでいるという方は、ぜひ参考にしてみてください。
出っ歯(上顎前突)とは?
出っ歯(上顎前突)には、大きくわけると「歯性」と「骨格性」の、以下の2つの種類があります。
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つまり、上あごが下あごより大きく前方へ突出していたり、上の前歯が前方に傾いて飛び出したりしている噛み合わせのことです。口唇も前方へ突き出しているように見えるため、見た目にコンプレックスを感じる方も多いです。
また、口唇が上あごや上の前歯に押されるため口唇が閉じにくく、「口呼吸」になりやすい特徴もあります。「口呼吸」になると、さらなる歯並びの悪化を招く可能性もあります。
もしかして出っ歯かも?噛み合わせセルフチェックをしてみよう!
「もしかしたら出っ歯かも?」と思っていても、とくに軽度の「出っ歯」の場合、なかなか自分では判断しにくいですよね?
もちろん正確な診断は、実際に歯科医院で診てもらわないといけませんが、いくつかの項目に当てはまるかどうかを確認するだけで「出っ歯」の可能性があるかどうかわかる「噛み合わせセルフチェック」をご用意したので、ぜひチェックしてみてください。
噛み合わせセルフチェック項目は、以下の通りです。
✅口を閉じにくい、もしくは閉じられない
✅前歯を使って食べ物を噛み切れない ✅口を閉じようとすると、あごに「梅干し」のようなしわができる ✅サ行・タ行など発音がしにくいときがある ✅口唇が突出している |
上記の項目に当てはまるものが多ければ多いほど、出っ歯の可能性があります。「もしかして出っ歯かも」と心配している方は、ぜひ一度当院へご相談ください。
法律で定める!学校保健法の「出っ歯」の基準
法律で定められている「学校保健法」では、上顎前突の基準は「オーバージェット8mm以上」とされています。つまり、学校検診で「出っ歯(上顎前突)」と診断されるのは、オーバージェットが8mm以上だった場合です。
オーバージェットとは、上記の図の矢印が指し示す距離のことで、これは「上の前歯と下の前歯の噛み合わせの前後の位置関係」を示すものです。
正常の噛み合わせなら、オーバージェットは「2〜3mm程度」です。そのため、4mm以上であれば「上顎前突」の傾向があるといえます。
また厚生労働省が平成28年に公表した「歯科疾患実態調査」での、12~20歳までのお子さんのオーバージェットの割合は、以下の通りです。
年齢/オーバージェット割合(%) |
1~3mm | 4~5mm | 6mm以上 |
12~15 |
56.6 |
30.3 |
9.2 |
16~20 | 48.4 | 41.9 |
0.0 |
出典:厚生労働省「歯科疾患実態調査 咬合の状況(オーバージェット)」
およそ半数のお子さんはオーバージェットが1~3mmですが、出っ歯の傾向のある4~5mmのお子さんは16~20歳では「41.9%」と半数に迫る勢いです。
また12~15歳のお子さんでは、オーバージェット6mm以上が「9.2%」の割合です。6mm以上となると上下の前歯が噛み合うことが難しくなり、食べ物を噛み切ることは困難でしょう。
これは12~15歳のお子さんの「10人中に1人いるかいないかの割合」で、多くのお子さんが出っ歯で悩んでいると想定できます。
出っ歯の3つの原因
ではそもそも、どうして「出っ歯」になってしまうのでしょうか?出っ歯の原因には、以下の3つの原因が考えられます。
|
それぞれ解説していきます。
①遺伝
お子さんは、親御さんの「歯の大きさ」や「あごの大きさ」、「骨格」などが遺伝の影響を受けます。これらの遺伝により、結果的に「出っ歯」になる可能性があります。
②日頃の悪い癖
もともとの歯並びに問題がないケースでも、日頃の悪い癖の積み重ねで「出っ歯」になることもあります。たとえば、
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などが挙げられます。とくにお子さんの場合は、大人に比べて歯が動きやすいので、これらの日頃の悪い癖を改善しないと、あっという間に歯並びが悪くなってしまいます。
★こちらの記事もチェック!★
歯列矯正で歯が動きやすい人の3つの特徴って? |
③発達不全
「出っ歯」の種類には「前歯の前方への傾斜」によるものだけではなく、「骨格性」のものもあります。これは単に上下のあごの前後関係にもよるものもありますが、あごの成長のアンバランスによって「出っ歯」になるケースもあります。
つまり上下いずれかのあごの発達不全、もしくは過成長によって、バランスが崩れて出っ歯になることもあるということです。
出っ歯によるデメリット
出っ歯によるデメリットは、見た目の面であることはもちろんですが、じつは健康面でもさまざまなトラブルを引き起こす可能性があります。
見た目の面
「出っ歯」は、見た目の面で大きなデメリットになります。大人でも見た目を気にしている方が多いですから、とくに周りの目を気にしやすい年頃のお子さんの場合、お友達に指摘されたり、目線が気になったりして、コンプレックスの原因になる可能性があります。
健康面でのリスクがある
「出っ歯」は健康面でもリスクがあります。
たとえば、
|
などが挙げられます。
重度の「出っ歯」であれば、前歯で噛み切ることが難しくなります。もし無理に噛めるところで偏った噛み方を続ければ、お口周りの筋肉バランスが歪み、あごに負担をかけて「顎関節症」を引き起こしたり、全身のバランスまでも歪んでしまうこともあります。
またなかでも「口呼吸」によるデメリットが大きく、以下の図のように、口呼吸が原因でさまざまなトラブルを引き起こすリスクがあるため、単に出っ歯は「見た目」だけの問題ととらえるのは危険です。
【子ども・大人別】出っ歯はどう治す?
見た目だけではなく、健康面にもさまざまなデメリットがある出っ歯。コンプレックスや、大きなトラブルを引き起こす前になるべく早く治しておきたいものです。
ここではお子さんと大人の出っ歯を治す際の、矯正治療法についてそれぞれ紹介していきます。
子どもの場合
お子さんの「出っ歯」を治す場合、主に以下の矯正治療を行います。
|
お子さんの矯正治療について詳しく知りたい方は、以下の記事もぜひチェックしてみてください!
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こどもの歯科矯正はいつからはじめるべき?年齢別の矯正治療方法や費用相場とは |
大人の場合
大人の場合、成長期のお子さんの「出っ歯」を治す矯正治療と異なり、「あごの成長」を利用できません。そのため「あごの成長」を促したり、「あごを側方に拡大」したりといったことでのスペース確保ができません。
つまり以下の歯並びを整える矯正治療をするために、「抜歯」や「IPR(歯と歯の間に隙間を作る方法)」を併用するケースがあります。
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また、それでもスペースを確保できない場合、「外科的手術」によって、上あごを後方に移動させたり、下あごを前方に移動させたりすることもあります。
まとめ
「出っ歯」は、見た目だけではなく、健康面でもトラブルを引き起こす可能性があります。
ただし、成長期のお子さんであれば、「あごの成長」を利用した矯正治療を行えるため、早期治療を行うことで、大人になってから「抜歯」や「外科手術」を回避することができるかもしれません。
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はる小児歯科・矯正歯科クリニック 横須賀
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