お口の知識
歯列矯正で抜歯が必要な3つの理由って?抜歯によるデメリットについても紹介
2021.12.10
こんにちは!
神奈川県横須賀市林にある、はる歯科クリニックです。
歯列矯正で抜歯が必要なケースがあると聞いたり、実際に矯正歯科で抜歯が必要と言われたりして、「どうして歯を抜かなければいけないんだろう?」と心配になっている方もいらっしゃるのではないでしょうか?
そこで今回は、歯列矯正で抜歯が必要な3つの理由や、抜歯によるデメリットについても紹介していきます。
この記事を読むことで、抜歯がどうして必要なのかや、予め起こりうるデメリットも知れるため、安心して歯列矯正をはじめられます。これから歯列矯正をはじめようと考えている方は、ぜひ参考にしてみてください。
歯列矯正で抜歯が必要な3つの理由
では実際に、歯列矯正で抜歯が必要となるのはどのようなケースなのでしょうか?ここでは、歯列矯正で抜歯が必要な3つの理由について紹介していきます。
①歯の大きさに比べて顎が小さい
歯列矯正で抜歯が必要な理由に、歯の大きさに比べて顎が小さいことがあります。とくに超便利社会である現代はお子さんの発育の機会を奪い、顎が十分に成長していないことも多いです。
もし顎が十分に発育していなければ、当然ながら歯がきれいに並ぶスペースは確保できません。
通常、歯の大きさに対して顎のバランスがそこまで悪くなければ、歯の表面を少し削る等の方法でスペースを作り歯並びを整えられますが、バランス的に歯をきれいに並べることが難しいと判断された場合には、抜歯が必要となります。
②上下の顎のズレが大きい
上下の顎のズレが大きい場合には、歯並びや噛み合わせに大きな影響を及ぼすケースが多いです。このズレを解消するには、「外科処置(顎の骨を切る手術)」も治療方法として一つの選択肢になります。
ですが、なかには手術を避けたいという方もいらっしゃいます。その場合には、抜歯が必要となります。抜歯してスペースを作って歯を大きく動かすことで、手術なしで歯並びを整えていくことができます。
③親知らずが悪影響を与えている
親知らずは、歯並びに悪影響を及ぼすことがあります。もちろん親知らずを残したままでも歯列矯正は可能ですが、歯並びが悪くなってしまった原因が親知らずであると判断した場合は、矯正治療をはじめる前に抜歯を行うケースがあります。
例えば横向きに生えた親知らずが、手前の歯を押している状態で歯列矯正をはじめたとします。
その場合いくら矯正治療で重なった歯並びを整えても、歯はずっと親知らずによって押され続けるため、矯正治療を行っても治療がなかなか進まず、後戻りしてしまう可能性も高くなってしまうのです。
また現時点で歯並びに悪影響を与えていなかったとしても、今後歯並びを悪くさせる可能性がある場合も、歯列矯正前に抜歯を検討するケースもあります。
歯列矯正のために抜歯するのはどの歯?
歯列矯正のために歯を抜くといっても、一体どの歯を抜歯するのかと気になりますよね。歯列矯正で抜歯をする際は、基本的に歯の機能や噛み合わせに大きく影響しない歯を選びます。
具体的にいうと、歯の中央から4番目の歯の「第一小臼歯」。もしくは、歯の中央から5番目の歯の「第二小臼歯」を抜歯することが多いです。
これらの歯は奥歯や前歯、そして犬歯などと比べると機能的な影響を少なく抑えられます。また奥歯と前歯の間にある歯のため、歯を希望の場所へ動かしやすいメリットもあります。
ただし、必ずしも「第一小臼歯」「第二小臼歯」を抜歯するこということではなく、実際に患者さん一人ひとりのお口の中を拝見して、さまざまな条件を考慮したうえで抜歯部位を決定します。
つまり、ただ歯を早く動かすために抜歯をするのではなく、「患者さんの今後の人生までを見据え、最も快適に過ごせる歯並びに整えるためにはどうすればいいのか」を、担当医師がしっかり考えて抜歯を行います。
抜歯によるデメリットはある?
抜歯が必要なケースがあることは理解できても、やはり歯を抜くことには抵抗がある方もいらっしゃるかと思います。
ここでは抜歯することに不安に感じている方のために、抜歯による3つのデメリットについてお話しておきます。
抜歯後に痛みや腫れが生じることがある
抜歯後には、痛みや腫れが一時的に生じることがあります。たとえどんなにきれいに抜歯してもらったとしても歯を抜いて傷口ができていることには変わりないため、個人差はありますが2〜3日間腫れや痛みが出ることがあります。
また親知らずの抜歯の場合は、3日~1週間ほどは痛みや腫れが出やすく、場合によっては2週間程度鈍痛が残るケースもあります。 傷口をスムーズに治癒させるためには、抜歯後に強いうがいをしたり、むやみに傷口を触ったりしないように気をつけましょう。
また血流を抑えて傷口の治りを悪くする喫煙や、出血しやすい数日間は長風呂や激しい運動も控えておきましょう。
健康な歯の本数が少なくなる
当たり前のことではありますが歯列矯正のために抜歯をすると、歯の本数が少なくなってしまいます。健康な歯を抜いてしまうことに抵抗がある…とデメリットに感じてしまうかもしれませんが、抜歯することで歯並びや噛み合わせがきれいに整えば、しっかり噛めるようになります。
この「しっかり噛めること」はとても重要で、デメリットを上回るほどの大きなメリットを得られます。
⇒歯列矯正によって「しっかり噛めること」のメリットについて詳しく知りたい方は、【歯並びが綺麗なだけで得する6つのメリットとは?綺麗な歯並びの条件や歯列不正のリスクについて】をご覧ください。
また成長期のお子さんの場合だと、筋機能矯正で顎の成長を促すことで将来的に抜歯をしない治療を目指せます。
治療期間が長くなる場合がある
矯正治療開始前に抜歯をすると、歯列に十分なスペースを作り出せるため、歯を効率的に移動させられるメリットがあります。しかしながら抜歯をすることで歯列に大きなスペースが空くため、歯の移動距離も自然と大きくなります。
そうなると当然歯を動かすための時間も長くかかってしまうので、治療期間が長くなってしまう可能性があります。だからといって歯を強引に動かすことは、歯根吸収(歯の根っこが短くなる)したり、強い痛みを感じたりするためできません。
そのため歯並びや噛み合わせをきれいに整えるためだと割り切って、気持ちに余裕をもって歯列矯正に取り組む必要があります。
まとめ
お口の状態によっては、歯列矯正をはじめる前に抜歯が必要となるケースがあります。歯を抜かなければならないとなると、不安に感じられる方もいらっしゃるのかもしれません。状態によっては抜歯せずに歯列矯正できることもありますが、抜歯が必要となる場合にはちゃんと理由があります。
とはいえ、それでも不安になることもあるかと思います。はる歯科クリニックでは、患者さんのご不安を少しでも解消できるように、歯や歯並びの疑問を相談できる「LINE歯並び無料相談」を行っています。心配ごとがありましたら、お気軽にご相談ください。
また成長期のお子さんの場合は、顎の成長を促すことで将来的に抜歯をしない治療を目指せます。
これはお子さんの正しい成長を促しながら、健康にも導ける方法です。
はる歯科クリニックでは、ただ正しい噛み合わせに整えるだけではなく、お子さんを健康へ導く総合的なプログラムに力を入れています。
成長期の今のお子さんにしか治せないことがたくさんあります。お子さんの生涯の健康や未来の可能性を伸ばしてあげたい、とお考えの親御さんはぜひ一度はる歯科クリニックへご相談ください。
∖∖はる歯科クリニックについてもっと知りたい方は、以下のボタンをクリック!!//
はる小児歯科・矯正歯科クリニック 横須賀
はる歯科クリニックです! 当院は『お口の中から全身の健康へ』を理念とし、 来院してくださる患者さまの虫歯や歯周病を治すだけでなく、そうならないための健康教育、 生涯の健康管理パートナーとしてお付き合いさせていただきたいという思いで日々診療を行なっております。 お困りごとがありましたらお気軽にご相談ください。
-
【新規開業】1月20日(金)!はる歯科から生まれた歯列矯正専門クリニック 内覧会へ是非お越しください♪
2023.01.16 -
歯列矯正で「美人になった」「イケメンになった」3つの理由って?どんな変化がある?
2022.11.22 -
歯並びは遺伝する?親と同じ「出っ歯」や「八重歯」になってしまう?
2022.11.15 -
歯科矯正をやってよかったと思う8つの理由って?
2022.11.08 -
歯列矯正で痩せるって本当?痩せるといわれる理由について解説!
2022.11.01 -
歯列矯正中は焼肉が食べれないって本当?注意すべきお肉の種類って?
2022.10.25 -
【30代・40代・50代】歯列矯正は大人になってからはじめると危険?
2022.10.18 -
歯列矯正でブサイクになった4つの原因を解説!美人・イケメンになった人もいるって本当?
2022.10.11 -
インビザラインで歯が動く仕組みは?マウスピースで歯並びを治せるのはなぜ?
2022.10.04 -
インビザラインで出っ歯は治る?治らない?よくある3つの疑問を解説!
2022.09.27