お口の知識
受け口の矯正治療に適した方法は?受け口の原因・悪影響や予防策まで紹介
2021.12.13
神奈川県横須賀市林にある、はる歯科クリニックです。
受け口かもしれないと不安になって調べてみると、「外科処置が必要」「早めに治療した方がいい」など色々な情報が出てきて、どの方法が一番良い方法なのかと悩んでいる方も多いのではないでしょうか?
そこで今回は、お子さんや大人それぞれの受け口の矯正治療に適した方法や、受け口の原因・悪影響や、予防策までを紹介いたします。
この記事を読むことで、受け口を治すためにはどうすることがベストなのか、受け口とはどんな歯並びなのかが詳しくわかります。受け口で悩んでいる方は、ぜひ参考にしてみてください。
受け口ってどんな歯並び?
では、そもそも受け口とはどのような歯並びのことを指すのでしょうか?ここでは、まず受け口について詳しく紹介していきます。
受け口とは
歯は本来、上の歯が下の歯より前方で噛んでいなければなりません。しかし受け口はその逆で、下の歯が上の歯より前で噛んでいる歯並びのことをいいます。
受け口は、反対咬合や下顎前突、しゃくれなどとも呼ばれることもあります。重度の受け口の場合は、外科処置が必要となることもあるため、早期の対策がとても重要となります。
受け口は2つのタイプがある
じつは受け口には、以下の2つのタイプがあります。
- ●歯槽性の受け口
- ●骨格性の受け口
それぞれ解説していきます。
歯槽性の受け口|歯の位置異常
歯の位置異常による「歯槽性の受け口」とは、上の前歯が本来歯が生える場所より内側に傾いている、もしくは下の前歯が前方に出ていることにより、上下の噛み合わせが逆になってしまった状態の受け口です。
骨格性の受け口|下顎の骨が上顎より大きい
一方「骨格性の受け口」とは、下顎の骨が上顎より大きい等の成長量のズレや、上下の顎の位置のズレなど、顎骨の問題により起こる受け口です。
受け口になる原因
受け口になる原因には、遺伝や、顎の成長期における悪い癖などが挙げられます。ここでは、これらの考えられる原因について詳しく紹介していきます。
遺伝
顎の大きさが遺伝して、受け口になる場合があります。例えば、上の顎が小さい、下の顎が大きいなどが、受け口の原因に関わります。
幼少期の悪い癖
日常の「悪い癖」による影響で、受け口になることがあります。歯は動くものなので、悪い癖によって歯や顎に力がかかり続けると歯並びに影響が出てきます。
とくに幼少期の骨のやわらかい時期のお子さんは、この悪い癖による影響が大きく出てしまいます。
例えば口呼吸によって不安定な位置となった舌が、下の前歯を前方に押して受け口になっていくケースがあります。
また指しゃぶりの癖や、頬杖をつくなども受け口になるリスクを高めます。さらに、アレルギー性鼻炎等の鼻づまりから口呼吸が癖となり、受け口になりやすい状態になるケースもあります。
上の図は日常の悪い癖の1つである「口呼吸」により歯並びが悪くなる流れや、歯並び以外のトラブルを表しています。
受け口を放置するとどうなる?考えられる悪影響とは
受け口は見た目の面で気にされる方が多いですが、それ以外にも悪影響を及ぼす可能性があるため十分に注意する必要があります。
ここでは、受け口を放置すると起こりうる悪影響について詳しく紹介していきます。
受け口の悪化
受け口は放置しておくと、成長とともに悪化していきます。その理由に下顎は上顎より成長の時期が遅く、身体の成長とともに急激に下顎が大きくなって、さらに受け口が顕著となることがあるからです。
そのため下顎の骨の成長ピークがくる前に対策しておかないと、外科的な矯正が必要になるリスクが高まってしまいます。
噛む力の低下
受け口になると噛み合わせが悪くなるため、食事がしにくくなります。また無理に噛めるように偏った噛み方をすることで必要以上の力が顎にかかり、顎関節症を引き起こす可能性も考えられます。さらに、お口のバランスが崩れ、顔のゆがみが生じるケースもあります。
発音障害
受け口になると舌っ足らずなしゃべり方になり、発音障害が生じやすくなります。とくにサ行の発音に影響が出やすく、学業や仕事など人とのコミュニケーションをとる必要のある場面で、悪影響を及ぼす可能性があります。
【こども・大人】受け口に適した歯列矯正
では実際に、受け口の矯正治療をするとなった場合、どのような矯正治療が行われるのでしょうか?こども・大人で治療法が異なるため、それぞれに適した受け口の矯正治療について紹介していきます。
お子さんの場合
お子さんの受け口の治療は、なるべく早い方が良いです。お子さんのうちであれば、顎の成長に合わせて治療を進めることができるので、大人に比べて骨格・歯並びもきれいに治る可能性が高まります。
受け口は放置するとデメリットが多いことはもちろん、自然に治る可能性は低いため放置してさらに状態が悪化すると、外科処置が必要となることもあるため早めの対策が必要です。
お子さんの受け口の具体的な矯正治療は、主に以下の通りです。
筋機能矯正
筋機能矯正とは受け口を引き起こした悪い癖を改善し、お口の周りや舌、顎の発育を健康な状態に戻してあげる矯正治療です。
歯並びの悪さは、口呼吸や舌の位置異常から引き起こされることが多いですが、まずはなにが受け口の原因となっているのかを判断したうえで、矯正治療やトレーニングを進めていきます。
またもし、アレルギー性鼻炎等による口呼吸がある場合には、耳鼻科との連携を行う場合もあります。
はる歯科クリニックでは、30種類以上の矯正装置のなかからお子さんの受け口に最適な矯正装置を選択していきします。
機能改善のためのトレーニングも豊富で、200パターン以上あり、お子さんの状態に合わせたトレーニングを適時行っています。
顎外固定装置・急速拡大・拡大床
一般的に受け口のお子さんは、上顎が未発達で歯列幅径が狭いことが多いです。そのため、歯並びを整えるだけではなく、上顎の骨を拡大する「急速拡大装置」や、歯列を拡大する「拡大床」なども使用することもあります。
また顎外固定装置の「上顎前方けん引装置」「チンキャップ」なども使用するケースもあります。
大人の場合
大人の場合は骨格の成長が終わっています。そのため基本的には、上の歯列を前方へ移動させ、下の歯列を後方へ後下げることにより、受け口を改善していきます。
ワイヤー矯正やマウスピース矯正などが治療法として挙げられますが、受け口の程度によって治療法も異なります。
軽度の受け口の場合
軽度であれば抜歯をせずに、上の歯をきれいに並べながら前方に出すことで、受け口が改善できます。そのため、治療期間も比較的短く済みます。
中程度の受け口の場合
中程度の受け口の場合、上の歯を前に出すことが難しいため、下の歯を抜歯してスペースを作り、下の歯を後ろに下げることで受け口を改善します。
重度の受け口の場合
重度の受け口の場合は、矯正治療により上下の歯の位置関係を正しい位置に治すか、もしくは外科処置と矯正治療を併用した方法で治療を受け口を改善します。
重度の受け口の矯正治療の場合は、外科処置なしでも上下の歯列が正常な状態になるケースもありますが、下顎自体の突出感までしっかり改善したい場合には外科処置が必要となります。
受け口にならないための予防策はある?
受け口にならないように、また受け口が悪化しないように、トレーニング等によって予防することも効果的です。受け口は成長期のお子さんの悪い癖や、成長不全が原因となることも多いため、
- ●口腔育成
- ●生活習慣の改善
- ●お子さんの成長に合わせた食育サポート
- ●身体をつくる遊び・運動
などを早期に取り入れることで、受け口はもちろん、受け口以外のお子さんの歯列不正を防ぐ可能性が高まります。
はる歯科クリニックでは、お子さん将来のことを大切に考える親御さんのために、0歳から歯並び育成サポートができる『myosmile family』での取り組みを行っております。
お子さんの将来の歯並びに不安やお悩みがある方は、4年で症例数500以上の豊富な矯正治療実績のある、はる歯科クリニックへぜひ一度ご相談ください。
まとめ
受け口の治療は、なるべく早く行った方が良いです。とくにお子さんの場合は早めに治療をはじめれば、お子さんが将来受け口による「外科処置」が必要となる可能性を少なくすることができます。
放置することによる悪影響も大きいため、もし受け口かもしれないとお悩みの方はまず一度ご相談ください。
また当院では、まずは手軽に歯の悩みや、疑問を相談してみたいという方向けに、「LINE無料相談」も行っていますので、お気軽にご利用ください。
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はる小児歯科・矯正歯科クリニック 横須賀
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