こんにちは！

神奈川県横須賀市林にある、はる歯科クリニックです。

お子さんの乳歯が抜けたのに、なかなか永久歯が生えてこず、「うちの子、大丈夫かな？」と心配になっている親御さんもいらっしゃるのではないでしょうか？まわりのお友達が次々と永久歯に生え変わっていくと、余計に気になってしまいますよね。  

じつは、「先天性欠如歯」 という、生まれつき永久歯が作られずに生えてこない状態が、日本人の約10人に1人に見られるといわれています。10人に1人ということは決して珍しいことではないのですが、先天性欠如歯のことをはじめて聞いた、という方も多いのではないでしょうか？

「どうして生えてこないの？」「放っておいて大丈夫？」と、不安に感じるかもしれませんが、まずは正しく理解することが大切です。そこで今回は、先天性欠如歯の原因や治療法についてわかりやすくお話ししていきます。  

お子さんの歯のことで気になることがあれば、お一人で悩まず、まずは小児歯科のはる歯科クリニックにご相談ください。ママ・パパと一緒に、お子さんの未来の笑顔をサポートいたします！

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先天性欠如歯って何？

先天性欠如歯とは、生まれつき特定の歯がない状態のことをいいます。通常、乳歯は20本、永久歯は親知らずを含めて32本生えてきますが、先天性欠如歯の場合、歯の芽（歯胚）自体が作られず、本来生えてくるべき歯が生えてこないケースがあります。  

じつは、先天性欠如歯は日本人の約10人に1人の方に見られるといわれており、決して珍しいことではありません。とくに、上の前歯の横の歯（側切歯）や、前から5番目の歯（第二小臼歯）などによく見られます。また、人によっては1本だけでなく、複数の歯がないケースもあります。  

気づくタイミングとして多いのは、「乳歯が抜けたのに、なかなか永久歯が生えてこない」というとき。そのままにしておくと、かみ合わせが悪くなったり、歯並びが乱れたりすることもあります。  

「もしかして…？」と思ったら、まずは一度、歯科医院へご相談することをおすすめいたします。

永久歯が生えてこない「先天性欠如歯」の原因

先天性欠如歯の原因ははっきりと解明されていませんが、遺伝や妊娠中の環境などが関係していると考えられています。  

ここでは、その主な原因についてお伝えしていきます。

遺伝的なもの

じつは、先天性欠如歯は遺伝の影響を受けることが多いんです。  

歯の発育には特定の遺伝子が関わっており、その働きに変異が起こると歯のもと（歯胚）がうまく作られず、永久歯が生えてこないことがあります。  

家族に同じようなケースがあると、「兄弟でも同じ歯が足りない」ということも珍しくありません。

「うちの子も遺伝なのかな…？」と気になったら、早めに歯科医院で相談してみましょう。早いうちに診てもらうことで、お子さんの成長に合わせた適切な対応ができます。

妊娠中の環境や栄養状態によるもの

妊娠中の環境や栄養状態は、赤ちゃんの歯に影響を与えることがあります。

とくに、妊娠初期は歯が作られはじめる大切な時期なので、この時期にお母さんの栄養が不足したり、環境によって悪影響を受けたりすると、後々赤ちゃんの永久歯に影響が出ることがあるんです。

たとえば、カルシウムやビタミンDが不足すると、赤ちゃんの歯がうまく発育せず、先天性欠如歯になるリスクを高める可能性があります。妊娠中はバランスの取れた食事を意識して、歯の発育に必要な栄養をしっかりと摂ることが大切です。

また、妊娠中に放射線などの有害な環境にさらされると、赤ちゃんの歯に影響を与えることもあります。

薬の副作用や全身疾患

妊娠中に特定の全身疾患があると、赤ちゃんの歯の発育に影響を与えることがあります。

また、妊娠中に服用する薬によっても、赤ちゃんの歯胚の形成に影響を与えることがあります。もし妊娠中に薬を服用する必要がある場合は、医師とよく相談し、赤ちゃんへの影響を理解した上で服用することが大切です。

さらに、妊婦さんが感染症にかかることでも、赤ちゃんの歯の発育に悪影響を及ぼすことがあります。

先天性欠如歯を放置するとどうなる？リスクは？

先天性欠如歯があると、お子さんの見た目や体調などにいくつかの影響が出てくることがあります。

たとえば、歯が足りない部分があると、隣の歯がその隙間に倒れ込んだり、反対側の歯が伸びてきたりすることがあります。その結果、歯並びが乱れたり、かみ合わせが悪くなることがあります。

また、歯が足りないことで、食べ物をうまく噛むことができなくなり、食事がしづらくなることも。かみ合わせが崩れると、顎に負担がかかり、顎関節に痛みや不快感を感じることがあります。さらに、うまく噛めない状態が続くと、顎の発育に影響を与え、顔貌にも影響が及ぶこともあります。

加えて、歯並びの乱れが発音にも影響を与え、発音が難しくなることもあります。これが続くと、会話がしづらくなり、日常生活にも大きな影響を与えることが考えられます。

「うちの子、歯が足りないかも？」と思ったら、早めに歯科医院で相談することが大切です。

先天性欠如歯の治療法について

もし、お子さんに永久歯の先天性欠如歯の疑いがある場合でも、乳歯が抜けずにしっかりした状態で残っている場合は、無理に抜かずそのまま使い続けることもできます。ただし、乳歯は永久歯よりも強度が弱いので、虫歯やすり減りに注意し、定期的に歯医者さんでチェックを受けることをおすすめします。

一方、先天性欠如歯の疑いがあり、乳歯がすでに抜けてしまっている場合には、インプラントやブリッジ、入れ歯などで歯を補う方法があります。さらに、矯正治療で空いてしまったスペースを調整することもできます。もし6本以上の永久歯が生まれつきない場合、これらの矯正治療やインプラント治療が、指定の医療機関で保険適用されることもあります。

お子さんの歯の健康を守るためには、早期に歯科医院で相談することが大切です。不安があれば、まずは歯医者さんに相談して、しっかりサポートしてあげましょう。

まとめ

「先天性欠如歯」とは、生まれつき永久歯が作られず、生えてこない状態のことです。日本人の約10人に1人が経験しているともいわれ、決して珍しいことではありません。

お子さんの永久歯がなかなか生えてこないと、不安になることもあるかもしれません。でも、焦らずにお子さんの口の状態をチェックして、気になることがあれば早めに歯科医院で相談することが大切です。適切なケアを行うことで、将来の歯並びやかみ合わせをしっかりとサポートできます。

小児歯科のはる歯科クリニックでは、先天性欠如歯のお子さんの成長やお口の状態に合わせて最適な治療計画を立て、治療の選択肢についてもしっかりとご説明します。 矯正治療でスペースを閉じるか、インプラントやブリッジを検討するかなど、お子さんの将来の歯並びやかみ合わせまで考え、成長に合わせた無理のない治療をご提案いたします。 

「うちの子もそうかもしれない」と気になる場合は、ぜひお気軽にご相談ください。お子さんの未来の笑顔を一緒に作り上げていきましょう！

では

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