お口の知識
赤ちゃんのすきっ歯は大丈夫?すきっ歯の理由ときれいな歯並びのためにできること
2021.08.16
こんにちは!
神奈川県横須賀市林にある、はる歯科クリニックです。
赤ちゃんの乳歯が生え揃ったのに「すきっ歯」になっていて
「将来の永久歯の歯並びは大丈夫なのか…」
と、悩んでいる親御さんもいらっしゃるのではないでしょうか。
しかし、赤ちゃんの乳歯がすきっ歯になるのにはちゃんと意味があるため、過度に心配をする必要はありません。
ただ、永久歯が生え揃ってからのすきっ歯には問題があります。
そのため、永久歯が生え揃うまでの間に、歯列に問題が出ていないかを注意して見ておく必要があります。
そこで今回は、赤ちゃんの乳歯がすきっ歯になる理由や、きれいな歯並びに導くためにできることについてお話していきます。
赤ちゃんの将来の歯並びに不安がある方は、ぜひこの記事をご覧いただき、小児歯科のはる歯科クリニックと一緒に、ママさんの疑問や不安を解決していきましょう!
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赤ちゃんの乳歯がすきっ歯になるのは正常
赤ちゃんの乳歯が生え揃ったのにすきっ歯になっていたら、「このままずっとすきっ歯なのでは?」と心配になってしまいますよね…。
ですが、これは後に生えてくる永久歯のスペース確保のために生理的に起こることで、正常なことなので過度な心配はいりません。
ここでは、乳歯列に生理的にできる3つの隙間や、すきっ歯で気をつけるべきことについてお話していきます。
後から生える永久歯のために「3つの隙間」ができる
通常、乳歯の後から生えてくる永久歯のために、赤ちゃんの歯列には以下の3つの隙間ができます。
- 1. 霊長空隙
- 2. 発育空隙
- 3. リーウェイスペース
これら3つの隙間は、のちに永久歯がきれいに並ぶために必要なものです。
それぞれの隙間の特徴について説明していきます。
①霊長空隙
霊長空隙とは、犬歯の周囲にできる生理的な隙間のことで、上顎と下顎で位置が異なります。
上顎は犬歯のくちびる側、下顎は犬歯の奥歯側にできます。
この霊長空隙は、上顎のものは上の乳前歯がきれいに並ぶためで、下顎のものは6歳臼歯(第一大臼歯)がきれいに生えるためにできるといわれており、下顎の霊長空隙は6歳臼歯が放出すると自然に消失します。
②発育空隙
発育空隙とは、霊長空隙以外の生理的な隙間のことです。
とくに、赤ちゃんの上の前歯に生じる隙間を指すことが多く、そのスカスカの隙間のある前歯の見た目から、歯科業界では「醜いアヒルの子の時期」とも呼ばれています。
ほとんどの場合、6歳臼歯(第一大臼歯)の放出が完了する時期に隙間が出てきます。
こちらも成長空隙と同じように生理的にできる隙間のため、永久歯放出後は自然と隙間は消失します。
③リーウェイスペース
先述した2つの隙間以外にも、乳歯と永久歯の大きさの差によって生まれる「リーウェイスペース」という隙間も、生え変わりの際に歯並びに影響します。
リーウェイスペースは、虫歯等による乳歯の早期喪失によりスペースが失われる可能性があり、スペースがなくなると歯並びに悪い影響を及ぼします。
スペースが狭くなれば、歯と歯の隙間がなくなって歯磨きもしにくくなるため、虫歯にも気をつける必要があります。
さらに、虫歯のリスクを高める「砂糖の摂り方」にも注意しつつ、定期的な検診でもしっかりお子さんの歯の健康を見守っていくことが大切です。
赤ちゃんの「乳歯がすきっ歯でない」なら要注意!
赤ちゃんは、身体の成長とともにどんどん顎も大きく育ち、その際に乳歯の歯間には自然と隙間ができて、すきっ歯になります。
そして、乳歯の多くは永久歯と比べてサイズが小さく本数も少ないため、サイズの大きな永久歯が後続して生えることで、赤ちゃんのすきっ歯の隙間は自然と埋まり、気にならなくなることが多いです。
そのため、もし乳歯の時点で隙間がないと、狭いスペースに無理矢理永久歯が生えてしまい、歯並びが悪くなってしまうリスクがあるため、注意が必要なのです。
ここまでお話して、逆に「今、赤ちゃんがすきっ歯じゃない」と心配になった親御さんもいらっしゃるかもしれません。
ですが、現時点で乳歯列がすきっ歯ではないというお子さんも、成長するにつれ顎が発達して大きくなるため、必ずしも将来的に永久歯列の歯並びが悪くなるとは限りません。
しかし、経過はしっかり見ていく必要があります。
永久歯が生え揃ってからの「すきっ歯」は問題あり
赤ちゃんの乳歯のすきっ歯は生理的なもので問題がないとお話しましたが、お子さんの永久歯が生え揃ってからの「すきっ歯」には注意が必要です。
通常、永久歯が生え揃うと、乳歯の時期にあった隙間は消失します。
しかし、永久歯が生え揃ったあとにも、歯と歯の間に隙間がある場合には、
- ●先天的に歯が小さい
- ●永久歯の数が少ない
- ●歯の大きさに比べて顎が大きい
- ●舌を前に押し出す癖がある
などが考えられます。
顎の発育不全や、舌癖・指しゃぶりなどが原因の場合は、定期的に検診へ通い、なるべく早期にこれらの原因を見つけてあげることが大切です。
成長期のお子さんのうちであれば、悪習癖を改善し、お口のトレーニングを行えば、歯列不正になる前に、自然と正しい発育へと導いてあげることができます。
赤ちゃんのすきっ歯は「上唇小帯」が原因のことも
唇の内側からつながるヒダのことを「上唇小帯」といいますが、赤ちゃんの上唇小帯が太く、付着している位置が悪いと、上の前歯の間に隙間ができて、すきっ歯になってしまうことがあります。
成長とともに自然に隙間が閉じていくケースもありますが、自然治癒が難しい場合には、上唇小帯を少し切除して、矯正装置をつけて前歯の歯並びを整える場合もあります。
「虫歯になりやすい赤ちゃんの乳歯」は砂糖の摂り方やお口のケアにも気を付けよう!
乳歯は虫歯になるととても進行が早く、知らない間に大きな虫歯になっていることもあります。
もし、乳歯が虫歯になり早くに歯を喪失してしまうと、必要なスペースが失われて、歯並びにも悪い影響を与えてしまいます。
通常、乳歯列には隙間があり、咀嚼により食べ物がスムーズに流れ、歯ブラシでのケアもしやすいです。
しかし、歯並びに悪影響を及ぼし、歯と歯の間に隙間がなくなることで食べカスが詰まりやすく、虫歯のリスクも高まってしまいます。
そのため、ちいさなお子さんでもデンタルフロスでのケアが必須となります。
ただ、歯磨きやデンタルフロスなどによるケアはもちろん大切なことですが、赤ちゃんやお子さんに限らず、虫歯の主な原因は歯磨き不足ではありません。
虫歯の主な原因は「砂糖の摂取回数」で、歯磨きはあくまでこれを補助するものです。
そのため、虫歯予防は単に「歯磨きを頑張る!」ということだけではなく、おやつやジュースの摂り方などにも注意しておかなければいけません。
赤ちゃんのきれいな歯並びは「健康なお口の発育」が重要
赤ちゃんのきれいな歯並びには、健康なお口の発育がとても重要です。
機能の発達のために歯磨きももちろん大事ですが、それよりも赤ちゃんのお口をいっぱい触って刺激をし、発達させてあげましょう。
「歯並びが乱れているということは、身体のどこかに不調を生じているサイン」でもあります。
親御さんは毎日お子さんに異常がないかをしっかり見てくれているかと思いますが、気付かないうちに口呼吸・姿勢の悪さなどの悪習癖が癖になり、成長不全を起こしてしまっているケースも考えられます。
はる歯科クリニックは、お子さん専門の小児歯科です。
歯科検診ではただ、虫歯や歯並びをチェックするだけではなく、お口の使い方や顔つきなどもチェックしていきます。
大切なお子さんが将来歯並びで悩まないようにするためにも、定期的に小児歯科で検診を受けて、赤ちゃんのお口のトラブルを早期発見し、大きなトラブルになる前にしっかり予防していきましょう!
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赤ちゃんの頃から小児歯科に通って、歯並びが悪くなるのを防ごう
赤ちゃんの乳歯列でのすきっ歯は、生理的なもので過度な心配をすることはありません。
しかし、乳歯がむし歯になることによる早期喪失や、悪習癖による顎の成長不全によって永久歯が生え揃ったときに、歯並びが悪くなっている可能性もあります。
お子さんや親御さんにとっては特に気になるところがなかったともしても、知らない間に悪習癖や、むし歯が進行したり、顎の成長が遅れたりしていることもあります。
赤ちゃんの小さなうちから歯医者に通うことで、お口のトラブルを早期発見でき、赤ちゃんを正しい成長に導けます。
はる歯科クリニックでは、乳歯がまだ生えていない0歳から歯医者に受診することができます。赤ちゃんの歯のこと、食事のこと、歯並びや体に関することまで心配なことがあれば、お気軽にご相談ください。
お子さんに生涯健やかな人生を送っていただくため、はる歯科クリニックと、ママさん・パパさんとで、一緒に協力し合ってお子さんをしっかりサポートしていきましょう!
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