お口の知識
乳歯の歯並びが悪い原因は?治した方がいい歯並びの種類や気を付けるべき5つの悪習癖
2021.08.23
こんにちは!
神奈川県横須賀市林にある、はる歯科クリニックです。
「乳歯の歯並びが悪い気がするけど、治した方がいいの?」
「どうして歯並びは悪くなるの?」
など、こどもの歯並びが悪くて、心配になっている親御さんも多いのではないでしょうか。こどもの歯並びが悪くなる原因はさまざまで、主に「遺伝」や「生活習慣」などが考えられます。
今回は、こどもの歯並びが悪くなる原因や、治した方がいい歯列不正の種類、歯並びを悪化させないために気を付けるべき5つの悪習癖についてお話ししてきます。
もくじ
乳歯の歯並びが悪いのはなぜ?遺伝や悪習癖が原因
乳歯の歯並びが悪いと、将来お子さんの歯並びがどんどん悪くなっていくのはないかと、親御さんは心配になってしまいますよね。乳歯の歯並びが悪い原因は、「遺伝的な要因」や「生活習慣からの要因」の両方が考えられます。
逆に言うと、どちらかだけということはなく、必ずどちらも原因になっています。遺伝の場合は、歯並びそのものではなく、顎・歯の大きさなどが親御さんと似てきます。
また生活習慣からは、不規則な生活からくる顎の成長不全、口呼吸・指しゃぶりなどの悪習癖も歯並びを悪くする要因となります。
「遺伝だからしょうがない」ということではなく、生活習慣や悪習癖を改善することで成長不全は改善し、歯並びも改善します。成長不全の改善は、早いに越したことはありません。小さいこどものうちから正しい発育に導いてあげることで、歯並びに限らずあらゆるお口のトラブルも未然に防ぐことができます。
こどもの乳歯の歯並びが悪いかも?治した方がいい4つの歯並びの種類
では実際に、こどもの乳歯の歯並びで治した方がいい歯並びとはどんな歯並びなのでしょうか。ここでは、こどもの治した方がいい4種類の歯並びについて、特徴と合わせて詳しくお話します。
①反対咬合(受け口)|下の前歯が前に出ている
反対咬合とは、俗に言う「受け口」のことで、下の前歯が上の前歯より前に出ているかみ合わせのことです。食べ物が咬みにくかったり、 発音がしにくく聞き取りにくかったりなどの不具合も生じやすくなります。
反対咬合には、上顎の成長が未熟で下顎の過度な成長による“骨格性”のものと、上の歯が後方に傾斜する位置異常や、下の前歯が前方に傾斜する傾きの悪さが原因の“歯性”のものがあります。反対咬合の矯正は、遺伝的な要素の強い“骨格性の要因”が大きいほど治療の難易度は上がります。
②開咬|上下前歯に隙間がある
開咬とは、上下の前歯がしっかりかみ合わず、隙間のあるかみ合わせのことです。「オープンバイト」とも呼ばれ、前歯で上手く食べ物をかみ切れなくなります。
そのため、かみ合っている奥歯のすり減りや、食べ物をかむ時に使う筋肉に過度な負担がかかり、「顎関節症」のリスクも高くなります。
遺伝による骨格的な問題や、長期間のおしゃぶりの使用、指しゃぶりや口呼吸、舌を出すなどの悪習癖が原因と考えられます。
③上顎前突(出っ歯)|前歯が前に飛び出している
上顎前突とは、上顎全体が下の前歯より大きく前に出ていたり、前方に傾いて飛び出したりしているかみ合わせのことです。
そのため、上手く口を閉じられず、常に口の中が乾燥しやすくなります。口の中が乾燥すると、唾液の作用が上手く働かなくなり、細菌が繁殖してむし歯や歯周病のリスクも高まります。
いわゆる「出っ歯」といわれるもので、見た目が気になりコンプレックスになる可能性もあります。乳歯の出っ歯の原因は、遺伝的なものや、指しゃぶりや口呼吸などの悪習癖が考えられます。
④叢生|ガタガタした歯並び
叢生とは別名「乱杭歯(らんぐいば)」とも呼ばれ、歯がデコボコのかみ合わせのことです。犬歯が前に出ている「八重歯」も、これにあたります。元々の歯が大きい場合や、顎の未発達が原因で、歯と顎のバランスが悪くなり部分的に歯に重なりが生まれることがあります。
重なりが多いデコボコの歯は、歯磨きの難易度が上がります。遺伝的なものから悪習癖、乳歯の早期喪失により永久歯への生え変わりが上手くいかなかった、などが原因として考えられます。
乳歯の歯並びが悪くならないためにできることは?気を付けるべき5つの悪習癖
こどもの乳歯の歯並びが悪い原因は、遺伝的なものもありますが、先述したように「悪習癖」が原因となるケースもあります。これらの悪い癖は、歯並びに大きな影響を与えるため、こどもが癖づいてしまう前に、早めに改善してあげなければいけません。
また、仮に乳歯の歯並びを治したとしても、これらの悪習癖が続けば再度歯並びが悪くなる可能性もあります。
そのため、乳歯の歯並びを悪くする根本的な原因から治してあげるべきです。ここでは、歯並びが悪くならないために気を付けるべき5つの悪習癖についてお話します。
①口呼吸
“お口がポカン”と開きっぱなしになっている口呼吸のこどもは、舌の位置が下がり、口まわりの筋肉が育たず、顎の成長も進まなくなります。
顎の形は乳歯の歯並びに大きな影響を与えるため、さまざまな歯列不正を引き起こす要因になります。また、口呼吸は口の中が乾燥するため、むし歯・歯周病のリスクも高まるとともに、全身にも悪影響を与えます。
通常、鼻呼吸であれば、ウイルスや花粉などのアレルギー物質は鼻の粘膜によって除去されますが、口呼吸だとそのまま体内に入り込んでしまいます。そうなると、風邪を引きやすくなったり、花粉症やアトピーが悪化したりなども考えられます。
また、口呼吸に関しては、ただの癖ではなく歯列不正や顎の成長不全によるものや、慢性鼻炎による鼻づまりや扁桃腺肥大などが原因になるケースもあります。
そのため歯列矯正を検討したり、耳鼻咽喉科で根本的な治療をしたりすることもあります。まずは、口呼吸の原因を見つけることが大切です。
②指しゃぶり
指しゃぶりは、「開咬」や「上顎前突」の原因となります。これらの歯列不正は、指を吸う力によって上顎の歯列が狭くなり、前歯が前に押し出されることから起こります。
こどもが3歳になったぐらいから、辞めるように促しましょう。ただ、乳歯の歯並びや顎に問題がなく、ぐずった時や、機嫌の悪い時など短い時間に指しゃぶりをするようであれば、様子をみましょう。
しかし、夜通し指しゃぶりをしている、4歳になっても頻繫に続いている、という場合には注意が必要です。指しゃぶりをやめられるように、環境を整えてあげることが大切です。
「なかなか癖が治らない」、「乳歯の歯並びが気になってきた」などの症状があれば、まずは1度歯医者に相談すべきです。
③姿勢
姿勢の悪さからも、乳歯の歯並びは悪くなります。例えば、猫背だと重心がかかとにかかり、自然と下顎が後ろに引っ張られるため乳歯が「出っ歯」になるリスクが高まります。
特に勉強や読書、ゲームをしている時など、集中している時ほど背中が丸まり、姿勢が乱れてしまいがちです。気付かないうちに、姿勢が悪くなっていることもあるため、注意しましょう。
④舌癖
舌は本来、舌先が上の前歯の付け根あたりにある『スポット』と呼ばれる丸い膨らみ部分を触った状態で、舌全体が上顎にくっついているものです。
舌癖とは、舌を常に歯に押し付けている癖のことで、舌癖のある人は嚥下の度に強い力で歯を押しているため、「開咬」や「出っ歯」のリスクが高まり、舌が前に出るために舌足らずな話し方になることもあります。
また、指しゃぶりの名残りで舌を突き出したり、舌小帯が張ったりしていることにより起こる場合もあります。
誤った舌の位置を大人になるまで放っておくと、改善を図るのが難しくなります。そのため、正しい位置へ舌が留まるように「舌トレーニング」を行うことが有効です。
⑤唇や爪をかむ癖
唇や爪をかむ癖は、上下の歯に強い力を与えてしまうため、乳歯の歯並びに影響します。上の前歯が出てきたり、下の歯が前後に乱れたりします。これらの悪習癖は、ストレスが原因となって無意識に起こる癖の1つでもあります。
お子さんがストレスを溜めこまないように、ストレスケアが必要です。また、毎日しっかりと睡眠をとり、健康的な食事を心がけるだけでも心身の疲れは和らぎます。
乳歯の歯並びが悪いのは「遺伝」と「成長不全」が原因!歯並びが気になれば早めに歯医者に相談を
乳歯の歯並びが悪くなる主な原因は、遺伝や悪習癖による成長不全によるものです。特に、悪習癖によるものは癖になってしまうと治りにくく、そのまま放置すると歯並びを悪化させる原因となってしまいます。
そのため、乳歯の歯並びが悪化してしまう前に早めに対策をとるべきです。小さなお子さんのうちはまだ成長途中で、正しい成長に誘導することで無理なく理想の顎の骨格へと導けます。癖になって治りにくくなる前に、正しい成長に誘導することが重要です。
はる歯科クリニックでは、良い成長に導くこどものための成長プログラムに力を入れています。これは、歯並びだけではないお子さんを健康へ導く総合的なプログラムです。
口呼吸や舌の癖、食べ物の飲み込み方など「歯並びの状態」を大きく左右してしまう癖を、120種類以上のトレーニングの中からお子さんに合わせて正しく改善していきます。お子さんの矯正の不安やお悩みがある方は、0歳から歯並び育成サポートができる『myosmile family』がおすすめです。
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