お口の知識
6歳臼歯ってどんな歯?大切な役割があるって本当?
2023.09.19
こんにちは!
神奈川県横須賀市林にある、はる歯科クリニックです。
お子さんが6歳前後になると、よく耳にするようになる「6歳臼歯」という言葉。
「6歳臼歯ってよく聞くけど、どんな歯なんだろう?」
「6歳臼歯は大切な歯って聞くけどなぜ?」
など、6歳臼歯について疑問がある、といった親御さんも多いのではないでしょうか?
そこで本記事では、6歳臼歯とはどのような歯なのかや、大切な役割について、「虫歯」や「歯茎の腫れ」などのトラブルが起きやすい6歳臼歯への対策についても紹介していきます。
お子さんの6歳臼歯について詳しく知りたいという親御さんは、ぜひ参考にしてみてくださいね!
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6歳臼歯(第一大臼歯)ってどんな歯?
6歳臼歯(読み方:ろくさいきゅうし)という言葉は、6歳前後のお子さんのいる親御さんなら耳にする機会も多いのではないでしょうか?
まずはこの6歳臼歯はどんな歯なのか、特徴について見ていきましょう!
乳歯の奥に6歳前後に生えてくる永久歯
6歳臼歯は、6歳前後に乳歯の後ろ側から生えてくる永久歯です。
お子さんによって異なりますが、はじめて生えてくる永久歯となる可能性のある歯でもあります。(*下の前歯が先に永久歯に生えかわることもあります)
この頃はまわりのお友達も続々と6歳臼歯が生えてくるため、「6歳臼歯がまだ生えない…」「もう9歳、10歳になるのに大丈夫かしら…」と心配されている親御さんもいらっしゃるかと思います。
しかし、歯が生える順番や生える時期には個人差がありますので、ほとんどの場合は自然に生えてくるため心配はいりません。
ただし、もともと永久歯がなかったり(先天性欠如)、6歳臼歯がうまく生えてこれない原因があったりなど、待っていても自然に生えてこれないケースもあります。
そのため、「6歳臼歯がなかなか生えない…」とご心配な場合は、レントゲンを撮って永久歯の状態を確認することもできますので、お気軽にご相談ください。
では、
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大きく噛む力も強い「大黒柱」
6歳臼歯は、永久歯の中で一番大きくて、噛む力もとても強い歯です。
そんな大きくて力強い6歳臼歯は「歯の王様」とも呼ばれており、お口の中では大黒柱的な存在でもあります。
虫歯になりやすくて歯茎も腫れやすい
6歳臼歯は立派な歯である一方で、じつは生え始めの頃はトラブルが起こりやすい歯でもあります。
なぜなら、6歳臼歯は乳歯の奥側の歯茎を突き破ってゆっくり生えてくるのですが、長い期間歯に歯茎が部分的に覆っていて汚れがたまりやすいため、虫歯になったり歯茎が腫れたりしやすいからです。
また、生えたての歯はまだやわらかく、抵抗力が弱いこともトラブルが起こりやすい原因のひとつです。
さらに、じつはこれら以外にも6歳臼歯で起こりやすいトラブルはあります。
この起こりやすいトラブルや、その対処法については下記の記事でも紹介しているのでぜひ参考にしてみてください。
\ こちらの記事もチェック! /
6歳臼歯が痛いときの対処法は?起こりうる5つのトラブルの原因についても解説! |
6歳臼歯はじつはとっても大切な歯!重要な役割があります
強くて立派な歯なのにトラブルが多い「6歳臼歯」ですが、じつはとっても重要な役割を持つ大切な歯でもあります!
ここでは、そんな大切な6歳臼歯の役割について紹介します。
歯並びや噛み合わせの基準となる歯
6歳臼歯が萌出する位置は、後続の永久歯の「歯並び」や「噛み合わせ」の基準となるため、とても重要です。
なぜなら、6歳臼歯は奥歯に生えるはじめての永久歯で、この6歳臼歯の位置が目安となって後続の永久歯が並んで位置が決まっていくからです。
そのため、たとえば早期に6歳臼歯が虫歯でボロボロになったり、抜歯することになったりすれば、当然永久歯の歯並びや噛み合わせにも影響が出てしまいます。
また、6歳臼歯の位置は、手前の乳歯の状態にも影響を受けます。
もし6歳臼歯が萌出する前に、手前の乳歯を失っていた場合、その空白のスペースに6歳臼歯が寄って生えてきてしまいます。
そうすると、6歳臼歯の手前に生えかわる予定だった永久歯の生えるスペースが狭くなり、歯並びが悪くなってしまいます。
つまり、永久歯が正しい噛み合わせや歯並びになるようにするためには、6歳臼歯はもちろん、乳歯も健康な状態に保っておく必要があります。
「しっかり噛む」ために必要不可欠な歯
6歳臼歯は大きくて噛む力も強く、「しっかり噛む」ためにはとても重要な歯です。大きな臼のような歯で、たとえ固い食べ物でも噛んで砕いたり、すり潰したりすることができます。
6歳臼歯が正しい歯並び・噛み合わせで、虫歯もなく健康な状態であれば、本来のこの「しっかり噛む」機能を発揮できます。
「しっかり噛める」ことは、じつは歯にも身体にとっても良いことが多いんです!
一例を挙げると、食事を何でもおいしく食べられることはもちろん、しっかり噛めることで「唾液」がよく出てお口の中をきれいにしたり(自浄作用)、しっかり咀嚼できるので消化を助けたり(消化作用)などの役割もあります。
こどもの顔や顎の成長にも影響を与える
「しっかり噛める」という刺激は、お子さんの「お顔」や「顎の骨」の成長や、お口まわりの筋肉の発育を促すメリットもあります。
そのため、もししっかり噛む役割を持つ6歳臼歯が虫歯になったり、抜歯することになったりすれば、「噛む機能の低下」につながり、顎やお口まわりの発達が未熟になって、上記の図のような「たるんだ顔」になるリスクがあります。
また、たとえ「しっかり噛める」状態であったとしても、インスタント食品やファーストフードのようなしっかり噛まなくても食べられる食事ばかりをしていると、顎やお口まわりの筋肉などの成長を促すことができません。
つまり、6歳臼歯を健康に保つとともに、食事内容にも気を付ける必要があります。
6歳臼歯を虫歯やトラブルから守るための対策をしよう!
虫歯やトラブルが起こりやすい6歳臼歯を守るには、ご自宅でのセルフケアの徹底や、定期的に歯科医院へも通院し、大切な6歳臼歯を守るための対策をしっかり行っておくことが大切です。
ご自宅での対策|仕上げ磨き
6歳臼歯が萌出途中の段階では、歯磨きが非常に難しいため、お子さんだけの歯磨きでは不十分になりやすいです。そのため、ご自宅では親御さんが仕上げ磨きを行ってあげましょう。
まずはお子さんに歯磨剤をつけて磨いてもらい、その後親御さんが仕上げ磨き用の歯ブラシで仕上げ磨きを行います。
まだ完全に生えていない6歳臼歯だと、手前の乳歯と比べて高さが低いので、まっすぐ歯ブラシを入れただけでは毛先が届きにくいです。
そのため、歯ブラシを奥まで入れたら、6歳臼歯の横側から歯ブラシを入れて磨きましょう。もしこれが難しい場合は、毛先が1本のブラシ(タフトブラシ)などを使うと磨きやすいです。
毎日のセルフケアでお子さんにはどういったオーラルケアグッズを使ったらいいのかわからないといった場合は、当院でお子さんに合ったものをご紹介するので、ぜひお気軽にご相談ください。
歯科医院での対策|シーラント・歯のクリーニング・歯磨き指導など
生えたばかりでまだやわらかい6歳臼歯を守るためには、ご自宅での仕上げ磨きに加え、汚れがたまりやすい部分の歯のクリーニングも一緒に行ってもらうといいでしょう。
また、最近では、乳歯の段階で歯と歯の間に隙間(発育空隙)のないお子さんが増えています。
永久歯は乳歯よりもサイズが大きいため、乳歯の時期には隙間があるのが正常な状態ですが、顎の成長が未熟だとこの隙間ができず、6歳臼歯が生えるときにスペース不足でうまく生えてこられないケースもあります。
6歳臼歯は、今後の永久歯の歯並びの目安となる歯でもあります。そのため、トラブルが生じる前に定期的に歯科医院に通い、早い段階で異変に気づいて対策を行うことが大切です。
もしお子さんの6歳臼歯で気になることがあれば、些細なことでもぜひご相談くださいね!
まとめ
6歳臼歯は「歯の王様」の名前にぴったりの、強くて立派でとっても大切な役割を持っている歯です。
そんな6歳臼歯は非常にトラブルが起こりやすい歯なので、しっかり事前に対策していく必要があります。
はる歯科クリニックでは、お子さんのお口のクリーニングや、お子さんと親御さんへの歯磨き指導・栄養指導など、お子さんの6歳臼歯にトラブルが起こらないようしっかり対策をすることが可能です。
また、近年増えてきているお子さんの顎の成長不全や、本来得るべきお口の機能が身についていないお子さんに対しても、しっかり対策を行っています。
6歳臼歯に限らず、お子さんの歯や歯並びなどで気になることがあれば、ぜひお気軽にはる歯科クリニックへご相談くださいね!
では
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