こんにちは！

神奈川県横須賀市林にある、はる歯科クリニックです。

こどものいびきが大きくて、

「もしかして何かの病気なのかな？」
「今までいびきをしてなかったに急にいびきをしはじめたんだけど…」

など、こどものいびきを心配されている親御さんもいらっしゃるのではないでしょうか？

いびきをしているということは、気道が狭くなっていることでもあるので、睡眠時無呼吸症候群などのリスクもあります。とくにお子さんのいびきには、成長にも悪影響を及ぼすリスクがあるため注意が必要です。

そこで今回は、こどものいびきの原因や起こりうる悪影響、歯科医院でできるいびき対策などについて紹介していきます。

こどものいびきで悩まれている親御さんは、ぜひこの記事をご覧いただき、小児歯科のはる歯科クリニックと一緒に、ママさんの疑問や不安を解決していきましょう！

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ご存知ですか？こどものいびきによる悪影響

こどもがたくさん遊んで疲れたときにかくいびきは微笑ましく感じることもありますが、毎晩のように大人顔負けの大きないびきをこどもがかいていれば、さすがに親御さんも心配になってきますよね…。

いびきは、息の通り道である「気道」が何らかの原因で狭くなることで、気道の粘膜がブルブルと振動して発生します。

気道が狭くなると酸素を十分に供給できなくなって眠りが浅くなるため、疲労を回復しにくくなります。そして気道が大きく塞がれると、無呼吸の状態（睡眠時無呼吸症候群）になることもあります。

とくに、お子さんの成長にとって睡眠は非常に大切で、深い睡眠が得られないと「成長ホルモン」が十分に分泌されないため、お子さんの身体の発育に遅れが出る可能性があります。

また、睡眠によって疲労回復ができていないと、日中に眠気が強く出て学業にも影響したり、落ち着きがなくなったり、睡眠時の低酸素状態によって交感神経が優位となり夜尿を引き起こしたりする可能性もあります。

こどものいびきの原因とは

では、こどもの成長にも悪影響を及ぼす「いびき」の原因には、どのようなことが考えられるのでしょうか？

これには、耳鼻咽喉科系の病気にはじまり、お口の問題がいびきの原因になることもあります。

原因①｜アデノイド肥大

アデノイド（咽頭扁桃）とは、鼻の奥の突き当り部分にあるリンパ組織が集まったもののことです。

アデノイド肥大は、アデノイドが肥大化した状態で、2歳～6歳ぐらいのお子さんに最も多く見られ、その後は次第に小さくなっていきます。

アデノイド肥大が起こると、鼻から入る空気の通り道である気道が狭くなってしまうため、鼻呼吸がしにくくなることはもちろん、いびきや睡眠時無呼吸症候群が起こる可能性があります。

原因②｜口蓋扁桃肥大

口蓋扁桃とは喉にあるリンパ組織で、俗に言う扁桃腺のことを指します。

口蓋扁桃が肥大化することを口蓋扁桃肥大といい、3歳～7歳ぐらいのお子さんに最も多く見られ、その後は次第に小さくなっていきます。

左右の扁桃腺が接触するぐらいの大きな口蓋扁桃肥大があると、アデノイド肥大と同様に、空気の通り道が狭くなり、いびきや睡眠時無呼吸症候群の原因になる可能性があります。

原因③｜アレルギー性鼻炎

アレルギー性鼻炎には、ハウスダストやダニなどによる通年性アレルギー性鼻炎と、花粉による季節性アレルギー性鼻炎があります。

これらのアレルギー性鼻炎によって鼻水や鼻づまりが生じると、鼻の通りが悪くなって鼻いびきをかきやすくなります。

また、鼻呼吸が難しくなることで就寝時に口呼吸になりやすく、寝ている間に口呼吸をしていると、舌が喉の奥に落ち込んで気道を狭め、いびきをかきやすくなってしまいます。

原因④｜小さな顎

舌は上顎にベタッと吸盤のようにくっついているのが正しい位置なのですが、こどもの舌に対して上顎が小さいと、舌が本来あるべき位置に留まることができず、お口の下の方へ落ちてしまいます。

舌がいつもお口の下の方にある状態だと、睡眠時に舌が喉の奥に落ち込みやすく、いびきや無呼吸症候群のリスクを高めてしまう可能性があります。

また、下顎が小さく後ろへ後退している場合も、睡眠時に舌根が喉の方へ落ち込みやすく、気道が狭くなっていびきをかきやすくなります。

原因⑤｜お口まわりの筋力が未熟

現代社会の便利な生活による運動不足や便利な食事、誤った育児、姿勢の悪さなど、こどもの育つ環境によってお口まわりの筋肉がしっかり成長できていない場合、お口まわりの筋肉が緩んで「お口がぽかん」と開きやすくなってしまいます。

お口がぽかんと開いてしまうと、舌がお口の下の方にだらんと落ちてしまい、原因④の小さな顎と同様に、睡眠時に舌が喉の奥に落ち込みやすく、いびきや無呼吸症候群のリスクを高めてしまう可能性があります。

原因➅｜肥満

近年、こどもの食生活の乱れやおやつの過剰摂取、そして運動不足などが原因となり、肥満傾向にあるお子さんが増えています。

肥満になると、大人と同じように糖尿病や高血圧などのリスクが高まるだけでなく、上顎の奥のやわらかい部分（軟口蓋）や喉にも脂肪がついて、空気の通り道が狭くなり、いびきや無呼吸症候群が引き起こすことがあります。

歯科医院でできる！こどものいびき対策とは

こどものいびきは、アデノイドや扁桃腺肥大が原因であることが多く、その場合は耳鼻咽喉科との連携が必要になります。

ただし、こどものいびきの原因がお口にある場合は、歯科医院でもいびきを改善できることがあります。

スリープスプリント（マウスピース）で気道を広げる

一人ひとりのお口の状態に合わせてつくるマウスピース型の「スリープスプリント」を就寝中に装着することで、気道を確保していびきを緩和することが可能です。

スリープスプリントは、下顎を上顎よりも前方に出した状態で上下の歯を固定することで、舌根や下顎が下がって気道が狭くなるのを防ぎます。

矯正装置で小さな顎を正しい成長へ誘導

矯正装置を使用して小さな顎を本来の正しい成長に導くことで、こどものいびきを改善できるケースがあります。

具体的には、上顎が小さい場合には上顎を広げる矯正装置を使用し、下顎が小さく後ろに下がっている場合には、下顎の骨が前方に成長するように誘導する矯正装置を使用します。

これにより、小さい顎が原因で「睡眠時に舌が喉に落ちて生じるいびき」の改善につながります。

お口や身体の正しい機能を習得する

こどものお口がぽかんと開いていたり、舌が上顎の正しい位置に保てていなかったり、顎の成長が未熟だったりなど、いびきの原因にもなるこれらの症状は、お子さんが生まれてからの環境によって「本来得るべき正しいお口や身体の機能」が習得できなかったことで生じた可能性があります。

これらの症状を改善するためには、こどものための矯正治療「筋機能矯正治療」を行うのがおすすめです。

筋機能矯正治療では、筋機能矯正専用の装置を用いて、筋機能矯正のトレーニングを行います。

口呼吸や舌の悪い癖、飲み込みの悪い癖や姿勢などを改善して、正しいお口や身体の機能を習得していき、顎の正常な発育・成長を目指します。

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まとめ

こどものいびきは、原因によっては歯科医院でも改善できるケースもあります。

アデノイドや口蓋扁桃などの問題がないのに、お子さんがいびきをしている場合は、もしかするとお口の問題が隠れているかもしれません。

当院には、気道の状態を3Ｄ画像で確認できる「CT連動の解析ソフト」も導入しており、気道の分析やいびき・睡眠時無呼吸症候群の治療計画作成も可能です。

耳鼻咽喉科等への紹介が必要な場合にも、連携して治療を進めていきますので、こどものいびきで悩まれている親御さんがいらっしゃいましたら、ぜひお気軽に小児歯科の当院へご相談ください！

では

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